善徳寺ひろば
2025(令和7)年版
12月6日 報恩講準備、7-8日 報恩講
12月第1週の土曜日に報恩講の準備、つづく日曜日と月曜日に報恩講当日というスケジュールなので、今年の報恩講は12月7,8日と、最も遅い開催日となりました。6日は晴れで最高気温は11.9度、7日も晴れで同14.5度、8日は曇りで同13.1度。最終日午後からが気がかりでしたが、結局雨もなく、概して穏やかな天気のもとで報恩講をさせていただけました。
「『こうして、こうして、こうして、こうなったら、こうなります』と納得するのは、思議なんですね。親鸞聖人はね、自分たちがやって分かることというのは、これは思議なんよと言われます。自分たちがやって分かるというのは、自分より小さいこと。『わかりました』というのは、ここ(自分の胸)でわかることですから、自分より小さい。自分より小さいものは、私を支えることはできないんです。
これ、梯実円先生という方のことばなんですが、『自分の身体より小さなお風呂に入れるか?』とおっしゃった。入られへんですね。自分の身体より大きいお風呂やからゆったりつかれる。だから、私自身を支えきれるものは、私よりも大きいものでないとだめです。それを『不思議』とおっしゃったんです。『不思議』というのは、わかりえないんだけれども、そのままいただいたらええのやということです。だから、私の世界に生まれて来いよ。生きているうちはいろんなめに会わなければならないんやけれども、かならず支えてやるからな。私の世界に生まれてくるまでは、お念仏をかなめとして、依り所として生きましょうよ。
お念仏を唱えてお浄土に生まれさせていただくのとはちがうんよ。まちがいなくお浄土に往生させていただける証拠が、私の口に出るお念仏なんよ。お念仏もうすというのは、阿弥陀さまの願いが私のもとに届いてくださっているということなんですよ...」(星野先生二日目午後のご法話より、引用者抜粋)
今年は布教使として大阪府豊中市西法寺ご住職の星野親行師においでいただきました。当山には初めてのご縁です。行信教校でご講師などをされてご多忙のなか、二日間にわたって、やわらかに、懇切にご法話をいただき、私も聴聞の機会に与ることができました。お話の中に、行信教校にご縁のあったさまざまな和上、先生方の名前が出てきて、それらの先達のお言葉が星野先生の血肉を通して生き生きと聞くことができて、これもありがたいことでした。
ご参拝の皆さま、役員の皆さまには貴重な時間を割いて報恩講にご参加ご協力いただき、誠に有り難うございました。また星野先生には遠路お越しいただいてご法話をいただきまことに有り難うございました。またのご縁をいただきたくお願い申し上げます。
9月27日 秋の法要
秋の法要を当初の九月第一週から第二土曜日に遅らせたのに昨年は当日35度を超えることになってしまったので、今年からは第四土曜日に。それでも岐阜市は31.3度まで上がったのですが、まあなんとか、本堂を開け放し、扇風機を回してしのぐことができました。さすがに法要を十月にまでおくらせると、こんどは十二月の報恩講との間隔が狭まってしまいます。十月になると稲刈りなどでお時間の取れない方もおられるので、できるかぎり九月中のおつとめとしたいのですが、気候の温暖化によってはそれも考えないといけなくなるかもしれません。なんといっても、暑い季節にお参りいただける皆様のことが第一ですから。
この度は喜多唯信師(大阪府泉佐野市光瀧寺ご住職)をお招きし、ご法話をいただきました。先生には2018年の当山報恩講においでいただき、これが二回目のご縁となりました。やはり行信教校で研鑽を積まれ、しっかりとしたご法義をお話しいただきました。先生にはお忙しいところ遠路お越しくださり、誠にありがとうございました。またのご縁をいただければ幸いです。
5月10日 春の法要
雨の残る朝を迎えて、こんな日はお寺においでいただける方々も少なくなるかなあ、と心配しておりましたが、本当に有り難いことです。10時からのお勤めの終わりに振り向くと、多くのご参拝の皆さんのお顔があって、うれしいかぎりでした。雨脚が弱まったとはいえ、門前に提灯をかざることは控えなければなりませんでしたが、今年も白象と誕生仏のお飾りでご参拝の方々をお迎えすることが出来ました。
布教には、このたびも大垣市浄円寺ご住職の富田祐尊師においでいただきました。「この春に思いがけなくインド仏跡参拝旅行に行くことができました」ということで、その旅行記をお話しいただきました。降誕会(お釈迦さまのお生まれを記念して行われる法要)にぴったりのお題で、私も自身のインド旅行を思い出しながら楽しく拝聴しました。各仏跡の現在の写真を見せていただいて、ずいぶんきれいになったのに驚きました。ブッダガヤは夜間もライトアップされて参拝できるとのことで、お釈迦さま由来の仏跡も時代とともに移り変わるのだなあと思ったことでした。ご参拝の方々、役員の方々、そして富田先生、このたびも誠に有り難うございました。
バックナンバー
2024(令和6)年の記録
2023(令和5)年の記録
2022(令和4)年の記録
2021(令和3)年の記録
2020(令和2)年の記録
2019(平成31/令和元)年の記録
2018(平成30)年の記録
2017(平成29)年の記録
2016(平成28)年の記録
2015(平成27)年の記録
2014(平成26)年の記録
2013(平成25)年の記録
2012(平成24)年の記録
2011(平成23)年の記録
2010(平成22)年の記録
2009(平成21)年の記録
2008(平成20)年の記録
2007(平成19)年の記録
2006(平成18)年の記録
2005(平成17)年の記録
2004(平成16)年の記録
2003(平成15)年の記録
2002(平成14)年の記録
2001(平成13)年の記録
2000(平成12)年の記録