2015(平成27)年版

11月7日 当山火災記念法要、同心会・婦人会物故者追悼法要、同心会・婦人会主催報恩講

 昭和3年の火災からの復興記念と、当山の男性門信徒による同心会および女性門信徒による婦人会の物故者追悼法要および報恩講をおつとめしました。しばらく好天がつづいて、雲が覆いだした日の法要でしたが、さほど寒くもならず、法のご縁をいただきました。布教使には大垣浄円寺ご住職の富田祐尊師にお世話になりました。和やかでありながらしっかりとしたご法話をしていただきました。ありがとうございました。

 


9月21〜22日 第38回善徳寺仏教婦人会主催念仏奉仕団

 今年は夏の猛烈の暑さが意外にもあっさりとおさまり、心地よい晴天の下、ご本山へ念仏奉仕団に行ってきました。

 

 

 左上から、開会式。右上、清掃。落葉の前のご本山境内を清掃。草むしりの作業もあっという間にすんだのでした。左下、閉会式。参加の回数をた個人、団体が表彰され、記念品が渡されます。私たちの団体からは、岩田俊子さんが20回目の参加で表彰されました。右下、観光。何年かぶりに訪れた嵐山はすごい賑わい。ワンダーランドと化していました。

 


9月12日  秋季法要 戦没者追悼法要

 戦後70年の節目の今年。先の大戦によってお身内を失う経験を直接になされた方々もだんだん少なくなってゆきます。けれども戦争の記憶が生身の身体から遠ざかりつつあるからこそ、あらためて非戦を願う行事として、このたびの法要をおつとめさせていたしました。ご講師には本年も滋賀県守山市教願寺の向井了暢先生にお世話になりました。このたびは仏教ないし浄土真宗の眼差しからとらえられる「いのち」について、お話をいただきました。本年も先生の深くて有り難いご法話を聴聞させていただけて、誠に有り難いことでした。

 


8月7日 夏のお楽しみ会

 8月1日〜6日(ただし日曜を除く)朝7時からの正信偈の練習がありました。朝から暑いので、今年は毎朝本堂に冷茶を用意して、皆さんが来られたらまずお茶を飲んでいただいて、それからの練習となりました。毎年準備不足のなかで8月1日を迎えるのを申し訳なく思いつつ、今回もなんとか正信偈のひととおりの読み方と内容のこと、あるいは内陣とお家のお仏壇のお荘厳の共通性についてお話させていただきました。早朝からご参加いただいた皆さんには有り難うございました。

 正信偈のおさらいを夏の夕べのお楽しみ会として別立させてから10年。5時の開始以前から駆けつけてパン生地づくりやバーベキューの炭火の準備をしていただける方々のおかげで、今年も楽しい夏の夕べを過ごすことができました。7日は今夏一番かと思われるほどの猛暑が岐阜を襲い、午後4時過ぎから二度ほど境内に水を打っても暑さはやまず。本堂の畳が体温を超えて熱気すら感じるなかで、5時を迎えました。ところがさいわいなことに、正信偈のおさらいの後、いよいよ境内でパン焼きが始まろうかという頃になって強い雨。ちょっとした嵐のような雨風と雷光を本堂から眺めて15分ほど過ぎたでしょうか。雨雲が遠ざかって、後には心地よい涼風が。お楽しみ会としては絶好の夜となったのでした。ご参加ご協力いただいた皆さん、まことに有り難うございました。来年もまたお会いしましょう。

 

 暑さのためか、最初は少なめだった参加者も、時間が経つにつれてしだいににぎやかになってきて、そうしたらいきなりの風雨が。子供時分にはこうした夕立がよくあったことを思い出しました。

 

 

 塾を終えてやってくるお子さんたちもありました。この後恒例の花火と、今年は小さいお子さん向けにちょっとしたビデオ上映もありました。 


 

6月24日 第39回善徳寺仏教婦人会総会・研修会

 4月の大谷本廟納骨参拝、5月の花まつりを経て、6月は仏教婦人会の役員会、同じく総会・研修会、そして善徳寺定期役員会と、今年もあわただしく上半期が済んでしまいました。

 第39回となる今年の仏教婦人会総会・研修会はすこし趣をかえて、「支えあう」をテーマに、災害・救急時の簡単な救護法をともに学ぶ機会としました。当山の法要などでいつもお世話いただいている高木英人師は、本願寺派の僧籍をお持ちであるばかりでなく、各務原市における最初の救急救命士としてキャリアを積まれたユニークなお方で、現在は一般人に向けた救護法を県内各地で教えるボランティア活動もこなしておられるとのこと。それならばぜひ善徳寺でも講習会を開いていただけませんか、とのお願いを快諾していただいたのでした。

テーマ 支えあう
講師  高木英人師(各務原市)

プ ロ グ ラ ム
12:30 受付
13:00 1.開会式
      1. 開式のことば(副会長)
      2. おつとめ(讃仏偈)
      3. 住職あいさつ
      4. 仏教婦人会綱領と「拝読・浄土真宗のみ教え」唱和
13:25 2.善徳寺仏教婦人会総会
      1. 会長あいさつおよび平成26年度行事報告
      2. 同年度会計決算報告
      3. 会計監査報告
13:40 ……………休憩………………
13:50 3.研修会
      1. 講話・実習 高木英人師
15:10 4.閉会式
      1. 恩徳讃
      2. 閉式のことば(前会長)
15:20 解散

 

 研修会では限られた時間のなかで、止血法や三角巾の使い方から、心臓マッサージ、さらにはAEDの基礎知識まで、密度の濃いお話とご指導をいただきました。自分の眼の前に怪我や病気の人があったとき、とりあえずどんな対応をしたらよいのか。そんなお話をうかがっているうちに、平時の有り難さを思ったことでした。今日の暮らしが安全であること、平和であることがどれほど大きな恵みであるかということを改めて感じた機会でした。当日ご参加の会員の皆さん、高木先生、準備等お世話いただいた婦人会役員の皆さん、誠にありがとうございました。
 またこのたびの会合においても、ご参加のみなさまには本願寺「たすけあい運動募金」にご協力をいただき、おかげさまで一万六千百五十六円が集まりました。善徳寺仏教婦人会として東日本大震災への義援金として送らせていただきます。

 


 

1月5日〜7日 当山報恩講(含準備)

当寺蔵ご絵伝第四幅下から第三段〜第五段:第三段(最下段)は親鸞聖人ご遷化の場面。左隅は黄色の衣の聖人が弟子達と対座しておられる場面。それが中央右奥には聖人ご往生の場面につづき、さらに左では聖人の柩が門を出て火葬場へと向かう場面となる。
 その上の第四段は火葬の場面。第四幅第五段(最上段)は聖人のご遺骨を納めた六角の廟堂が描かれ、本願寺の興りが示唆されている。

 

 雪景色で迎えた2015年の元旦。三が日は雪がまじる寒い日々でありました。
 本年は報恩講の準備日を1日短縮させていただき、1月5日から役員の皆様にお世話いただきました。その準備日は快晴に恵まれて心地よい日だったのですが、翌6日は雨が降っていささか残念な報恩講初日となりました。しかしこの日は雨天ではあれさほど寒さを感じなくともよかったことは幸いでした。またその雨も予想より早く上がり、午後のご法話が終わる頃には皆さん傘いらずでお帰りいただくことができました。7日は寒波が到来してすこし寒い曇天のもとでのおつとめ。概して今年の報恩講は天気に恵まれませんでしたが、それでも遠近各地からあの人も、この人も、お参りいただき、それぞれのお顔を本堂でお見かけする毎にありがたく思った次第です。

 本年は布教使に大阪市西区より浄徳寺ご住職三原信隆先生においでいただきました。やはり行信教校に学ばれた先生で、初めてのご縁ながら誠実にして柔らかな語り口でしっかりとした浄土真宗のみ教えをお話いただきました。私もご門徒の皆さんとともに本堂にて先生のご法話を聴聞させていただき、喜びのお念仏のご縁をいただくことができました。年始早々に岐阜までお越しいただき誠にありがとうございました。また今年の報恩講では思いがけず先生に数々失礼なことをいたしました。うっかりも度を超して誠に申し訳ないことでした。

 それから報恩講の準備から三日間お世話をいただいた役員の皆様には新年早々本当にありがとうございました。今年もてきぱきと動かれる年長の皆さんの若々しさに心動かされる日々でした。また今回はお昼の休憩時間に、本堂にて昨年5月24日の当寺親鸞聖人750回大遠忌等法要のビデオ記録を参拝の方々に御覧いただきました。ビデオを記録・編集し、また上映していただいた安達冨明さん、ありがとうございました。

行事次第:

1月5日      報恩講準備 幕張り、会場設営、おとき準備、他
  6日終日 報恩講
          10時  勤行・布教
          12時  お斎、当寺親鸞聖人750回大遠忌等法要記録ビデオ上映会                   
          13時半 勤行・御伝鈔拝読・布教
          18時  勤行・布教
  7日午前・午後 報恩講
          10時  勤行・布教
          12時  お斎、当寺親鸞聖人750回大遠忌等法要記録ビデオ上映会
          13時半 勤行・御伝鈔拝読・布教

ご講師: 大阪教区大阪西組浄徳寺ご住職三原信隆師

写真記録:

5日報恩講準備:(幕張、おとき準備、内陣お荘厳、会場設営等)

 

 

 

 

6日報恩講の御法座より

 

「私の口になんまんだぶはなかなか出るもんではないですね。それが出るようになったのは、阿弥陀さまのご本願、親鸞聖人のご苦労のおかげです。

…いまここに机の上に置いてあるご文章箱、これもなにも力を加えんかったら動かへん。そやけど私が力を加えたらこうやって動きますね。それと同じように、私の口にお念仏が出るということは、すでに阿弥陀さまの『おまえを救うぞ』というはたらきが私に届いているということです。」(引用者趣意)

 三原先生には報恩講という言葉に見られる、「恩に報いる」ということの意味に始まり、お念仏が阿弥陀仏のご本願より発せられたものであること、それゆえに私のお念仏が口に出るということがすなわちすでに私が阿弥陀仏の救いのはたらきにあずかっていることであること、などなどをゆっくりと、ていねいに、ときに笑いを交えてお話いただきました。私が願うよりも、求めるよりも前に阿弥陀さまの願いのはたらきが活動し、私に届けられているということ。浄土真宗において根幹的なこの感じ方・受け取り方を、よろこび味わう一年とさせていただきたいものです。

  


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