2005(平成17)年版

 

7月1日 第29回善徳寺仏教婦人会総会並び研修会

 年に一度の当山仏教婦人会、今年はほぼ雨の中での集会になりました。それも、ときには雨音で本堂内の声が聞こえなくなるぐらいに激しく降る中ででしたね。その雨のせいで気温が上がらなかったのはよかったけれども、湿度は高く、梅雨の季節らしい一日でありました。足元の悪い中、参加いただいた皆さんには、どうもありがとうございました。
 今年のテーマは、「あみだにょらいと、つきひをおくる」というものにさせていただきました。石川県小松市の妙好人、森ひなさんの以下の詩にちなんでいます。

あみだによらいと、つきひをおくる、
いつの、なんどき、ひがくれようと。
ああ、ありがたい、なむあみだぶつ。
ごおん、とうとい、なむあみだぶつ。

 私たちの日々の生活は、入れ替わり立ち替わり現れてくるさまざまな心配事や憂いや怒りやねたみなどにふりまわされていて、そうしたものから解き放たれるということは決してありません。こうしたものにふりまわされ、よるべのない毎日をくらしているのが私たちの現実ですが、じつはそうした私たちには、すでに阿弥陀さまからの摂取不捨(念仏の衆生をおさめ取って決して捨てない)の願いのはたらきが届けられているのでした。生きている限り、不安や悩みは尽きないけれども、その迷いのままに、阿弥陀仏のご本願を聞いてゆくとき、私たちは、どんなことがあろうとも私から決して離れない仏の願いのなかに生かされていることに気づき、うなづき、開かれ、よろこばせていただく身へと育てられてゆく......今回は、森ひなさんの詩を味わいながら、こんなことをご参加の皆さんと共に深めてゆく機会にさせていただきたいと思ったのでした。さいわい、午後のご講話には、大垣市浄円寺ご住職の富田祐尊師にテーマに沿いながら、「南無阿弥陀仏」のお念仏の意味とこころをわかりやすくお話しいただき、なごやかなうちに、意味ある研修会とさせていただきました。


テーマ あみだにょらいと、つきひをおくる

講師  富田祐尊師 (大垣市、浄円寺ご住職)

 当日プ ロ グ ラ ム

10:30  受付

10:40 1.開会式

1.    開式のことば

2.    勤行(讃仏偈)

3.    住職あいさつ

4.    仏教婦人会綱領(唱和)

11:00 2.善徳寺仏教婦人会総会

1.    会長あいさつおよび16年度行事報告

2.    会計ならびに経過報告

3.    会計監査報告

11:20 ……………休憩………………

11:25 3.研修会

1.    浄土真宗の心得(本年のテーマにちなんで)

2.    ビデオ(お仏壇の荘厳・親鸞聖人のご生涯と教え)

12:15 …………昼食・休憩…………

12:55   3. 仏教讚歌

13:00   4. 講話 富田祐尊師

14:30   5. 話し合い

14:50 4.閉会式

1.    会長あいさつ

2.    恩徳讃

3.    閉式のことば

15:00 解散

総会の様子:会長あいさつ

講話:富田祐尊師

 


 

1月4日〜7日 当山報恩講(含準備)

 

 晴れたり曇ったり、時には小雨が降ったりの中で、おかげさまで今年も報恩講を営むことができました。4日は3が日の穏やかな天気の延長のような日だったのですが、5日には曇天の下冷たい風が吹き出し、6日の報恩講当日は夕方には小雨も降るような寒い一日。7日は晴れから曇り、そして法座が終わり参拝の方々が帰られる頃にはまたしても雨が降り出していました。さいわい雪の心配をするまでには至らぬものの、寒風の吹く中、各方面から御参拝の方々、お手継ぎの役員の皆様、そして布教師の那須野浄英先生には誠にありがとうございました。

行事次第:

1月4日午前 報恩講準備 お華束づくり
  5日午前   〃     お華束づくり、幕張り、おとき準備、他
  6日終日 報恩講当日
          10時 勤行・布教
          12時 お斎とき(食事)
          13時半 勤行・布教
          19時 勤行・御伝抄拝読・布教
  7日午前・午後 報恩講
          10時 勤行・布教
          13時半 勤行・布教

写真記録:

4日午前:報恩講準備 お華束づくり

今年も報恩講の準備は
お華束作りから始まります。
まずは蒸した米粉を突いて、

突きおわった米の餅を棒状
あるいは笠型に整形し、
一晩寝かせます。
あとはお酒の入った慰労会。

5日午前:お華束づくり、幕張り、おとき準備など

棒状の餅は適当に切って串に通し、

組み上げて食紅を塗って、
これでお華束づくりは終了。

台所ではおとき(食事)に出す総菜づくりが
進んでいます。

外では幕張りなども終わり、
午前中にすべて準備が終了。
あとはまたお酒入りの慰労会。

酔いざましに、三脚を立ててお内陣の荘厳を撮ってみました。
実際はもっと暗いのですが。写真のマジックです。

向かって左側には蓮如上人

中央にはご本尊の阿弥陀如来
手前は礼盤といって、
特別な法要に用います。
導師の着座席。

向かって右側には親鸞聖人

礼盤の右脇に置かれた柄香炉(下)と塗香器(上)
いずれも法要儀礼において導師が用います。


6日〜7日:報恩講当日

那須野先生

6日法座風景

「死んでゆくことも尊くなくて、どうして尊い人生といえるでしょうか」。那須野先生には今年も浄土真宗のみ教えについて、深い学識を背景としながらも、わかりやすくお話しいただきました。法然上人門下のお弟子方のこと、隠れ念仏のお同行のことなど、いまも耳に残る法話をしていただき、ありがとうございました。今年もまた、ともに聴聞に育てられてゆく一年でありたいものです。

6日おとき風景


 

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