ぜんとくじひろば
2004(平成16)年版
7月9日 第28回善徳寺婦人会総会並びに研修会
いやあ、尋常の暑さではなかったですね。この日の岐阜の最高気温は37.1度、最低気温が26度。役員の方々には朝9時半まえから準備においでいただきましたが、もうその頃から31度を超す暑さで、少し動くだけでも汗がでる始末。皆さん冷房に慣れた身体で、こんな暑い日に長時間本堂で過ごされることを思うと、具合の悪い方は出ないかと心配しながら会を開かせていただきました。ご参加の皆様には猛暑にもかかわらずお寺に足を運んでいただき、本当にありがとうございました。
今年の研修会は、「再びは通らぬ 一度きりの 尊き道を いまあるいている」(榎本栄一)という詩にちなんで、「尊き道をあるく」というテーマで、ともに聴聞する機会をいただきました。浄土真宗のことばとして、『歎異抄』第一条の冒頭の文を味わい、また午後の御講話では、今の時代にこその浄土真宗のみ教えであることを、ご講師の先生からうかがうことができました。
テーマ 尊き道をあるく
講師 小川昭憲師 (岐阜市長良、覚願寺ご住職)
プ ロ グ ラ ム
10:30 受付
10:40 1.開会式
1. 開式のことば
2. 勤行(讃仏偈)
3. 住職あいさつ
4. 仏教婦人会綱領(唱和)
11:00 2.善徳寺仏教婦人会総会
1. 会長あいさつおよび15年度行事報告
2. 会計ならびに経過報告
3. 会計監査報告
11:20 ……………休憩………………
11:25 3.研修会
1. 浄土真宗のことば
2. ビデオ(本願寺ビデオ『歎異抄』)
12:15 …………昼食・休憩…………
12:55 3. 仏教讚歌
13:00 4. 講話「尊き道をあるく」小川昭憲師
14:30 5. 話し合い
14:50 4.閉会式
1. 会長あいさつ
2. 恩徳讃
3. 閉式のことば
15:00 解散
扇風機が欠かせませんでした |
ご講師の小川先生 |
「便利な時代になりましたが、一方ではいろんなものが失われてきたのではないでしょうか。いまは個性を大切にいたしますが、実のところ、個性ではなくて孤性、つまり孤独な個人だけがそれぞれに孤立する時代になったのではないでしょうか。悩みがあっても他人に相談することができず、自分にしか問いかけられない……
『悩まない、悲しまない、苦しまない』が現代の風潮のようですが、『悩み、悲しみ、苦しむ』のが現に生きる私たちのすがたです。他人とのつながりを大切にしたいものです……
しかし、そういう孤独のうちにある私が気づく前に阿弥陀さまは私のことを気にかけてくださっている。気にかけてくださっている親さまが阿弥陀仏なのです。……」
小川先生には「尊き道をあるく」のテーマのもと、ハワイでの開教使のご経験を交えながらわかりやすく熱心に御講話をいただき、ありがとうございました。
1月4日〜7日 当山報恩講(含準備)
この二年、雪をもらった報恩講でしたが、今年は4日の準備から報恩講が終わる7日まで、本当に申し分のない天候に恵まれました。特に、毎年、寒い中でお手つぎをしていただいている役員の皆様には、この暖かさはなによりのことでした。ふりかえってみれば、準備から本番の四日間を通じて、あたたかい陽ざしに守られての報恩講でした。おかげさまで本年も当山報恩講を無事行うことができました。ご参詣の方、お手つぎの役員の皆様には、どうもありがとうございました。今年も那須野浄英先生には滋賀県より布教においでいただいき、まことにありがとうございました。
行事次第:
1月4日午前 報恩講準備 お華束づくり
5日午前 〃 お華束づくり、幕張り、おとき準備、他
6日終日 報恩講当日
10時 勤行・布教
12時 お斎とき(食事)
13時半 勤行・布教
19時 勤行・御伝抄拝読・布教
7日午前・午後 報恩講
10時 勤行・布教
13時半 勤行・布教写真記録:
4日午前:報恩講準備 お華束づくり
米粉に水を加えてこねて、蒸したものを突いて
餅状にします。今年も小さなカメラマンに
活躍してもらいました。
あらかじめ米粉をまいて机の上で、
餅を円筒状に延ばします。5日午前:報恩講準備
お勝手では女性の皆さんによっておときの
準備が進められています。
写真はまる揚げを煮ているところ。本堂の鞘の間では、昨日の円筒状
の餅が1cmづつぐらいに切られ、
竹串に刺さ、お華束に組み上げられ
てゆきます。
本堂に幕がかけられ、そろそろ準備が整う頃 | お華束作りも最終の色つけ段階 |
最後にお内陣の飾り付けが終わり準備完了。 上は須彌檀の荘厳。 |
こちらは祖師前の荘厳。絵像は親鸞聖人です。 |
6〜7日:報恩講
参詣者受付風景。当日は、おときの準備、
本堂でのお接待など、役員の皆様も、忙しく
動いていただいています。6日午前の法座風景。那須野先生のご法話に
耳を傾けさせていただきました。「阿弥陀さまは、どの仏さまからも見捨てられるほかはないこの私をめあてとしていただいた。負なる私を背中に背負うていただいた……生きてることも、もっと言ったら、命おわることも尊いといえる世界を、私が見つけるのではない。教えてもらう、知らせてもらうのが仏教のおしえであり、そのおしえよって育ててもらう。これが教育・教化というのです。……」
那須野先生には、本年も浄土真宗の教えの深いところをお教えいただきました。また特に本年は法然上人と上人をとりまく人々について、興味深いお話を伺うことができました。
6日お昼のおとき。お子さんもおいでです。 毎年行われる報恩講ですが、今年の報恩講は二度とない。そんな当たり前のことを思いながら、四日間を過ごさせていただきました。お手つぎいただける役員方も、参拝の皆様も、年々、少しずつお顔が違っています。また、聴聞する法話も内容が違うし、聞く私の受けとり方も異なって参ります。また来年の報恩講も、大事にお手つぎさせていただきたく思います。またのご参詣をお待ちしております。
バックナンバー
2005(平成17)年の記録
2004(平成16)年の記録
2003(平成15)年の記録
2002(平成14)年の記録
2001(平成13)年の記録
2000(平成12)年の記録