ぜんとくじひろば
2018(平成30)年版
12月1日〜3日 当山報恩講(含準備)
行事日をおよそひと月早めて、12月の第一日曜と翌月曜日に動かして3年目。ようやく年内の報恩講にもなじんできたようです。3日にはすこし雨が降りましたが、それまでは七条袈裟を着けて暖房の入った本堂に出勤すると汗ばむほどの陽気。今年の冬はやけに暖かいとテレビニュースなどでも報道されていた頃でした。今回も準備から後片付けまでお世話いただいた役員の皆さん、ご参拝いただいた皆さんには誠に有り難うございました。また布教使の喜多唯信先生(大阪教区茅渟組光瀧寺ご住職)には遠路お越しのうえご法話をいただき、深くお礼申し上げます。
行事次第:
12月1日午前 報恩講準備 幕張り、おとき準備、他
2日終日 報恩講初日
10時 勤行・布教
12時 お斎
13時半 勤行・御伝抄拝読・布教
18時 勤行・布教
3日午前・午後 報恩講二日目
10時 勤行・布教
12時 お斎
13時半 勤行・布教
ご講師: 大阪教区茅渟組光瀧寺ご住職 喜多唯信師
写真記録:
準備日の朝にお参りをすませて帰ってくると、本堂等の幕張や仏旗の掲揚などの準備は手慣れた皆さんによって早々に完了。門前と向拝柱の提灯については、安全のために今年からLED電灯の照明に切り替えました。おときの準備についてはやはり時間がかかり、昼食後もお世話になりました。丸揚げを作る豆腐屋さんが少なくなってきて、さあ、どうしようと探したところ、岩田屋豆腐店というよいお店が近くに見つかり、助かりました。充実した丸揚げがとても好評でした。
今年はあったかいですね。あのお内陣のお花も、このままなら、あと一週間、二週間で花は枯れてゆきます。当たり前の話ですね。それがわたしのいのちだということです。花はやがて枯れてゆかねばなりません。それと同じように、私もいのちを終えてゆかねばならない。そのことにお釈迦さまは気づいてゆかれました。
いやむしろ、ここに生きているということ、いまここに私がいのちをいただいているということが、これが不思議なことなんだ。お釈迦さまはそうおっしゃるんです。だれも自分の都合どおりに、予定どおりにいのちをいただいた方はおられませんね。偶然なんです。たまたま、現在この日本にいのちをいただいて、いまたまたま生かされている。これが不思議なことなんだとお釈迦さまはおっしゃる。
仏教はそこから出発します。年をとらない、死なないということを、お釈迦さまは決していわれません。年はとるもの、このいのちは終わってゆくもの。そこからスタートしましょう、そこからいのちの豊かさについてかんがえてゆきましょうねというのが、お釈迦さまの開かれた仏教という教えなんです。……(引用者取意)
喜多唯信先生は当山には初めてのご縁。淡々としたお話ぶりなのに、不思議と引きつけられてずっとみなさんが聴聞されている。誠実でおだやかなお人柄が語られる喜多先生のご法話には、なにか聞き続けられる魅力がそなわっているようです。もちろん、思わず笑ってしまうお話や、個人的なお話もなさるのですが、それにしても不思議に耳に届いて聞く者を飽きさせないお話ぶりが心地よかった二日間でした。先生には滋味深いお話をしていただき、誠に有り難うございました。
9月8日 秋の法要 (当寺火災記念法要および同心会・婦人会物故者追悼法要、両会主催報恩講)
こんな暑い夏は記憶になかったと思えた酷暑の夏の終わりながら、雲に夏の陽ざしがさえぎられて、過ごしやすい一日となりました。ご講師には日置宗明師(三重県四日市市信明寺ご住職)にお越しいただきました。2012年秋以来少し間が空きましたが、当山にはこれで4回目のご縁です。先生にはご多忙のところ遠方よりお越しいただきまことにありがとうございました。
テレビ見てると、刑事ドラマなんかでね、ちょっと怖ろしいけど、あの殺人現場なんかあるじゃないですか。そうすっと、よく年配の刑事さんなんかが若い刑事さんに聞くわけですよ、「おい、ホトケの身元はわかったか」。そう言いますね。あのとき「ホトケ」って使ってますよ。あの使い方大丈夫ですか。あれ正しい理解ですかねぇ。おおきな誤解じゃないですか?……
いつものように、とっつきやすいところから、じゅんじゅんに仏さまについての正しい理解をわかりやすくお話しされる、その語り口のテンポの良さに引き込まれて、このたびも参拝の皆さんとともに笑いながら深くみ教えを聴聞させていただきました。
春・秋の法要のおときにちょっとイタリアンの一品を、という企画がまだ続いています。『イタリアン精進レシピ』(本願寺出版社)を参考に、婦人会の皆さんに事前に試作と試食を重ねていただくのは少し手間ですが、つくったこともない料理にみなさん楽しんで取り組んでいただけているようで、ありがたいことです。
今回は焼きナスにオリーブオイルと洋風スパイスを効かせた一品でした。
8月7日 夏のお楽しみ会
今年の夏の暑さは尋常ではなくて、1日に始まった正信偈の練習も、朝7時というのにすでに30度を超えるなかで行いました。おいでいただく皆さんも、まずは冷茶で水分補給。声を出すのはそれから、というありさまでした。本当に暑いなか、ご参加いただきありがとうございました。
その正信偈のおさらい会を独立させて、7日夕にお楽しみ会の形で夏の夕べを楽しんでいただくようになって、もう十数年。夕方5時の開始時から、6時、7時になるにつれて人も多くなってきて、今年も楽しい夜となりました。夜のミニ映画会には、小さいお子さんもよろこんでもらえたことかと思います。ご参加、ご協力の皆さん、ありがとうございました。
6月28日 第42回善徳寺仏教婦人会総会・研修会
テーマ 恵心尼さまのご生涯に学ぶ――観音菩薩の化身
講師 富田祐尊師(大垣市浄円寺ご住職)
プ ロ グ ラ ム
12:30 受付
13:00 1.開会式
1. 開式のことば(副会長)
2. おつとめ(讃仏偈)
3. 住職あいさつ
4. 仏教婦人会綱領と「拝読・浄土真宗のみ教え」唱和
13:30 2.善徳寺仏教婦人会総会
1. 平成29年度行事報告
2. 同年度会計決算報告
3. 会計監査報告
13:45 ……………休憩………………
13:50 3.研修会
13:50 1. 真宗宗歌
2. 講話 富田祐尊師
3. 恩徳讃
15:10 4.閉会式
1. 閉式のことば
15:20 解散
本年も富田先生をご講師に研修会を行いました。本年は研修会らしいテーマのもと、あらかじめご用意いただいた恵心尼文書に関するレジュメ資料のおかげで、内容の濃い研修をしていただきました。ご参加の皆さんも、富田先生も、誠に有り難うございました。
5月12日 春の法要(花まつりと戦没者記念追悼法要)
連休明けのさわやかな日に、春の法要をいたしました。このたびも、おときのメニューの中にイタリアン精進の一品を。タケノコをバルサミコ酢などでからめたイタリアン煮物?など、婦人会の皆さんには何度も試作を重ねていただき、前日の法要準備の折にも試食会。その甲斐あって、当日のおときは一番おいしくできあがりました。調理や食べるのに夢中で、おときの写真をだれも撮らなかったのはよしとしましょう。
このたびの法要には、大垣市上石津町専想寺ご住職の木下憲正師においでいただき、ご法話をいただきました。坊守の実家(輪之内町了恩寺)の報恩講でお目に掛かり、歌をまじえたご法話が心地よかったからでした。ご法義をたくみな替え歌で朗々と歌われるのを、皆さんも笑顔で聞き入ったことでした。ことばがメロディーに乗るとき、意味が心によりとどくということは、たしかにあるよなあ、などと感じつつ、皆さんとご法話を聞かせていただきました。木下先生には資料をご用意していただき、皆さんにわかりやすいように浄土真宗のみ教えの特徴をお話しいただき、誠にありがとうございました。
♪あなた変わりはないですか〜 今日はようこそ善徳寺〜
今日もいのちがありました〜 こんな不思議はありません〜
凡夫〜ごころの〜みれん〜でしょう〜
はやく〜おときを〜いた〜ぁだきたい〜♫
ご法話はいきなりこんな歌から始まって、参拝の皆さんはびっくり。次には笑いと拍手。そして次第に深いお話へと。楽しくも心に残るご法話の機会となりました。
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