2016(平成28)年版

 

12月3日〜5日 当山報恩講(含準備)

 一年に二回も報恩講をするなんて、さぞかし大変なことだろうなあと思っていましたが、実際にそうなったらなったで、何とかなるものでした。それが第一印象です。

 当山の報恩講を従来の1月5、6日から、12月4、5日へと日程を変更させていただく旨をご門徒方にお伝えしたのが今年の初め。それから11ヶ月を経て、新日程による初めての報恩講をおつとめいたしました。今年の年明けの報恩講は暖かかった、と、下記記録には書いてありますが、このたびの報恩講はおそらくそれにもまして暖かくて、さすがにひと月の寒暖差を実感しました。4日夕方から晩にかけては予想以上に雨脚が強まって、特に役員の皆様にはご迷惑をおかけしましたが、日中は天候に恵まれて、ありがたいことでした。本年二回目の報恩講をおつとめするにあたっては、役員・婦人会の皆さま、ご参拝の皆様にはご迷惑とご負担をお願いすることになりました。お詫びと深謝を申し上げます。また自然寺ご住職加藤真悟先生には、大阪府四條畷市よりご多忙のなか、お車でおいでいただき、二日間にわたって情理をもってご法話をいただき、まことにありがとうございました。

行事次第:

12月3日午前 報恩講準備 幕張り、おとき準備、他
    4日終日 報恩講当日
          10時   勤行・布教
          12時   お斎
          13時半  御伝抄拝読・勤行・布教
          18時   勤行・布教
    5日午前・午後 報恩講
          10時   勤行・布教
          12時   お斎
          13時半 勤行・布教

ご講師: 大阪教区讃良組自然寺ご住職 加藤真悟師

写真記録:

 

  

 

 

3日の準備は役員の皆さんにほとんどお世話になって、私は法務へ。今回も準備中の写真記録はありません。報恩講のおときは、伝統的な精進料理。おいしくいただきながら、お腹のなかを掃除していただいています。

 

 4日夜の懇親会には、踊りがでてきて、お酒も入った宴席がさらに華やぎました。踊り手のお二人は、長良川の鵜飼い船で踊っておられるとのことで、姿も形もきまっています。場慣れした堂々たる踊りに感心しながら、楽しい時間を過ごさせていただきました。

「なんまんだぶつとお念仏をして、なにかおねがいごとをするのじゃないのです。なんまんだぶつは、『もう安心してええんやからね』と言うてくださる呼び声です。ですから念仏することがそもそも条件でもないのです。念仏させていただくなかに、ああ、大丈夫なんやと、私が大きな大きな安心をいただくんです。……

 蓮如上人が『仏恩報謝』と言われます。もう私の所に到り届いていただいてくださる働きに、報じて謝することです。ところで、蓮如上人は、仏恩報謝のために念仏せいとおっしゃったのではないんです。念仏していることが仏恩報謝になるんやと、そう決めてしまえとおっしゃったのです。ですので、『阿弥陀さま、ありがとうございます』と申し上げられるときはそうさせてもうたらええんやけれども、『ありがとうございます』って思えん時も念仏させていただくのです。いや、思えん時ほど、でしょうね。

 この頃思いますけれども、朝夕のおつとめですけど、自分の気持ちが落ち着いているときは仏さまの前にありがたく座らせていただけますけどね、腹立っているときは座るのもいやなときが正直あります。うまくいっていないときには仏さまの前に行きとうないです。

 そんなときほど、でしょうかねえ。そんなときほど、仏さまはご心配なさっておられるんでしょうね。『お前どこ行くねん。お前どないしたんや。どこまでいくんや』とね。そんなときほど仏さまは私のことをご案じくださっておられるんでしょうね。

 そんなときに私の口に出る『なんまんだつぶつ、なんまんだぶつ』は、ありがとうなんかじゃないですよ。なんでやねん、と思っていますよ。なにが阿弥陀さんや、って思っている私がありますよ。でもその時、阿弥陀さんは涙を流しておられますよ。念仏する私とともに泣いてくださる阿弥陀さまがおってくださる。……御礼を言おうと思って念仏するんと違う。とまどいながら生きて、念仏するのなんかいやや、と言うてる私の上に念仏になって出てきてくださる。ようその中で念仏してくれたなあと、阿弥陀さまがほっとしはるんですよ。よかった、よかった、ようわしの名を呼んでくれたとよろこんでくださるんです。……」(4日午前の法話より引用者抜粋)

 

 加藤真悟先生には2015年の報恩講以来、二度目のご縁をいただきました。ほんわかとした大阪弁で、ときに笑いを交えてお話しくださっておりながら、その内容は真摯で、ときおり根本的な問いかけを投げかけられます。おりおりに阿弥陀さまとは、浄土とは、救いとは、などなどの深い問いを切り出されて、聴聞する側の私どもは、思わず耳をそばだてて聞き入ったことでした。誠に有り難うございました。

 


9月26〜27日 第39回念仏奉仕団

 今年も年に一度の念仏奉仕団として、ご本山に行ってまいりました。少人数ながら和気あいあいと楽しく、本山で過ごした二日間でした。ご本山では、10月から始まる「伝灯奉告法要」に向けた準備がほぼ完了している状態で、御影堂、阿弥陀堂ともに外陣に参拝用の椅子がすでに設置された状態でした。例年ならば御影堂の外陣の畳や浜縁をから拭き雑巾で丁寧に拭くところですが、今回はそれがなくて、秋空の下、境内地の清掃のみで奉仕は終わり。とてもゆったりと本山での時を過ごすことができました。今回は帰路の途中で滋賀県近江八幡ですこし観光。一泊二日ながら日常を離れて有意義な時間をご参加の皆さんと過ごせて、まことに楽しい旅行でした。40回の区切りを迎える来年も、ぜひ皆さんのご参加をお待ちしています。

 

  

 


9月10日 秋季法要(当山火災記念法要、同心会・婦人会物故者追悼法要、同心会・婦人会主催報恩講)

 夏の暑さがまだ残る頃、とはいえ、そんなに厳しい暑さではなくてありがたい一日に、秋季法要をいたしました。ご講師には本年も滋賀県守山市から向井了暢先生にお越しいただき、しみじみとしたご法話をいただきました。人生の中でであう決定的な言葉によって、その人の人生が変わるようなことはあるというお話をご自身のご経験の中から味わい深くお話いただけました。先生、このたびも誠に有り難うございました。

 

 また婦人会役員の皆さんには、お昼のおときとして、春季法要に続いて『イタリアン精進レシピ』から三品に挑戦していただきました。トレイ上には従来のまる揚げと「カクフ」の煮物があります(カクフはこの地方に独特の食材で、文字どおり四角形の麩)。下段右はなすの入ったパスタ。オリーブオイルと塩味が基本ですが、アレンジにちょっと醤油が加わりました。その左はゴボウをオリーブオイルでソテーし、さらにバルサミコ酢を加えたもの。緑が添えてあります。右中のコーナーには漬け物。このうち左にある半月状の白いものはカブラの酢漬けですが、スダチとピンクペッパーが振りかけてあります。レシピ本では千枚漬けが使用されていましたが、季節柄、カブラで代用。けれども、ピンクペッパーのほどよい刺激があって、とても評判がよかったようです。なんにせよ、今回も担当の婦人会の皆さんには前回に続いて事前にお集まりいただき、また当日も新たなチャレンジに果敢に楽しく挑んでいただきました。誠に有り難うございました。

 


8月1日〜7日 正信偈の練習とおさらい会・夏のお楽しみ会

 例年どおり1日から5日まで、朝7時から45分ほど正信偈の練習をいたしました。今夏の場合、この頃はまだ過ごしやすく、本堂での朝のおつとめも比較的楽でした。むしろすがすがしい夏の朝にご参加の皆さんとともに正信偈のおつとめをすることが心地よいほどでした。ことしも十分なことはできませんでしたが、正信偈の内容から出発して浄土真宗ないし仏教のみ教えなどをお話させていただきました。

 7日夕方からの正信偈おさらい会と夏のお楽しみ会については、いつもどれだけの参加者があるのか見当が付かぬまま準備を進めるのですが、今年も時間を追うにつれてお子さん方が増えてゆき、やはり楽しい夏の晩となりました。正信偈のおつとめの後にボーリングゲーム。その間に大人の方には境内で準備をしていただいて、食事会。パンやトウモロコシ、ピーマンなどをバーベキューコンロで焼いて、カレーとともにいただきました。その後は花火や映画会。一年を経て本当に大きく成長したお子さん方に驚きながら、楽しい時間を過ごすことが出来ました。親御さんや婦人会の皆さんには今年も元気に手際よく準備などをしていただいて、心身ともに楽に行事を進めることが出来ました。本当にありがとうございました。またお会いしましょう!

 

  


6月29日 当山婦人会総会および研修会

 すごしやすい気候のもと、婦人会総会および研修会を行いました。

 

 今年は40回目の節目にあたります。これまでの当山婦人会の歩みをふりかえりつつ、今後も活発に護持運営ができるにはどうしたらよいのか、ということを個人的にはテーマとして考えつつ行事を迎えました。また今年初めには現婦人会長さんである伊藤昭子さんがご往生され、その追悼と今後の対応などを折々に話し合いつつ、会を迎えたことでした。

 

 今回は初心に立ち返って「み教えを聞く」というテーマのもと、大垣市浄円寺ご住職の富田祐尊師にご法話をいただきました。ご参加の皆さん、役員の皆さん、富田先生、ありがとうございました。

 


5月14日 春季法要(花まつりおよび戦没者記念追悼法要)

 連休明けの土曜に春季法要を営みました。これまで5月8日に花まつりのみを行なっていましたが、本年からお寺の年間行事の日程を少し調整。毎年9月中旬頃におつとめしていた戦没者記念追悼法要を花まつりと一緒に春季法要として5月中旬の土曜日に開くことにいたしました。せっかくの花まつりの行事です、多くの方がご参拝いただき、聞法していただきたく願ってのことです。今後は、5月に春季法要、6月に婦人会総会研修会、8月に正信偈の練習と夏のお楽しみ会、9月中旬の土曜に秋季法要、9月下旬頃に念仏奉仕団、そして12月の第一日曜と翌月曜に報恩講という日程に変更させていただくことになりました。

 ということでこの春季法要については、どれだけ有縁の方々に日程の変更が周知されているのか不安に感じていたのですが、つつがなく行うことが出来ました。ご参拝の皆様、布教においでいただいた滋賀県報恩寺ご住職鎌田宗雲先生、そして準備をしていただいた役員の皆様、まことにありがとうございました。

 

 鎌田先生にはいつもながら話芸達者に浄土真宗のみ教えをわかりやすくお話しいただきました。浄土真宗の教理にも歴史にも通じた先生ならではのご法話を聴聞させていただきました。

 また今回は新たな日程で春季法要をいとなむこともあって、一つ新しい試みをということで、おときのメニューにイタリア料理風の品を入れていただきました。本願寺出版社から『イタリアン精進レシピ』というすてきな本が出て感心していたら、好評なのでしょう、その続編も刊行されて、これは一つ当寺でも試みてみたいな、と思っていたのでした。おときを準備していただく婦人会の方々にはそのためにお手数をおかけすることになりましたが、暖かくご協力いただけてありがたく思いました。盛りつけたプレート皿には、従来のまる揚げやカボチャの煮物などがある(写真下部)ほか、ペンネ・ひじき・十六まめ・油揚げをオリーブオイルと塩などで味付けしたもの(上部)、薪状にカットした長芋をオリーブオイルでソテーし塩味を加えた品が加わりました。婦人会の皆さんには当日前に二回ほど打ち合わせや試食会をしていただいて、たいへんお世話になりましたが、個人的にはとても楽しい試みでした。

 

 


1月5日〜7日 当山報恩講(含準備)

当寺蔵ご絵伝第一幅の全体:およそ五段に分けられる第一幅のうち、(1)下二段は親鸞聖人ご出家の場面。9歳の聖人が青蓮院の門をくぐり(最下段)、慈円和尚のもとで剃髪(下から第二段)。(2)第三段は白袈裟の親鸞聖人が吉水におもむき、法然上人と対面する場面。(3)その上の段は六角堂で救世観音のお告げを受ける場面。(4)最上段左は蓮位坊の夢告の場面。以上のご絵伝第一幅に描かれた四場面はそれぞれ御伝鈔の第一段から第四段に対応。

 

 こんなに暖かい日々はかつて経験しなかった、という印象が強く残った今年の報恩講でした。暖かくて明るい三が日が過ぎて、報恩講のあたりには雨や雪の心配はないものの少し寒くなるはずだったのですが。実際は、ストーブをフルに焚いた本堂は汗ばむほどの暖かさ。曇りがちではありましたが、寒さに震えることなく快適な報恩講の日々でありました。三日間お世話になったお世話方の皆さんにも、遠近よりご参拝の皆さんにも、快適にお寺での時間を過ごしていただけてありがたいことでした。

 本年の布教使は大野孝顕先生。大阪市北区正宣寺ご住職です。二年ぶりにおいでいただいて、今年もやはり笑いと確かなみ教えを聞かせていただくことができました。大野先生には個人的にもたくさんのお話を聞かせていただき、まことにありがとうございました。またいつも行信教校からよい布教使の先生方をご紹介いただき、お世話になります!

 今回の報恩講でご参拝の皆さんにご報告したことが一つありました。当山の報恩講をこれまでの1月6、7日から12月の第一日曜と翌月曜日へと開催期日を動かせていただくことです。正月早々の寒い季節からほぼひと月早め、さらに日曜日に報恩講のおつとめができるようにすること等。真宗寺院にとって最も大切な年中行事の期日を移動させることは大きな決断を要しますが、今後とも当山報恩講がにぎやかに営まれるためのこととして、ご理解をお願いいたしました。ということで、本年は移動年にあたり、今回の1月6、7日と、12月4、5日との二回の報恩講がいとなまれます。お世話方、ご参拝の皆様、ご出勤いただくご法中の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが、どうかご容赦お願い申し上げます。

行事次第:

1月5日午前 報恩講準備 幕張り、おとき準備、他
  6日終日 報恩講当日
          10時   勤行・布教
          12時   お斎
          13時半  御伝抄拝読・勤行・布教
          18時   勤行・布教
  7日午前・午後 報恩講
          10時   勤行・布教
          12時   お斎
          13時半 勤行・布教

ご講師: 大阪教区大阪北組正宣寺ご住職 大野孝顕師

写真記録:

  

 

報恩講準備の日は外におまいりで、お寺に帰ってきたときにはすでに仕事が終わっている状態。
手際よく準備をしていただいて本当にありがたいことですが、お世話方の作業中の写真が撮れなかったことが残念。
年々、記録写真を撮る時間がなくなってきて申し訳ないことです。

 

大野孝顕先生。カメラを向けさせていただくと、おちゃめにポーズをとっていただいて、ありがとうございます!
本堂内はこんなあり方で、始終なごやか、かつ有り難い御法座の場でありつづけました。

 

「浄土真宗のみ教えを聞いて賢こうなるんじゃないんですよ。み教えを聞いて立派になるんじゃないんですよ。み教えを聞けば聞くほど、愚かな自分に気づかさせていただくんですよ。はずかしい、あさましいと気づかされることによって、うまーく煩惱に制御がかかってくださるんですよ。

 わたしは月忌参りに車でお参りさせていただくんですが、なんと、私の車にはね、ブレーキが付いているんでっせ(会場笑)
車にブレーキがなかったら、制御がきかなくなって、事故を起こしてしまうでしょ。ブレーキがなかったら非常に危険なんでしょ。やっぱり人間にはブレーキが必要なんですね。……

 わたしはね、ほとけの子としては恥ずかしいけれどもね、でも、阿弥陀さまがそうおっしゃるんでしたら、ほとけの子としてこの人生を生きていきますという、新しい生き方が恵まれるんですよ。なんまんだぶ、なんまんだぶと申すお念仏はね、わたしの都合であるんじゃないんですよ。わたしの都合が良かろうと悪かろうと、阿弥陀さまの側は、お前が生きているのはかけがえのないほとけの子のいのちを生きているんですよという目覚めを与えて下さるんです……」(6日午前のご法話より引用者抜粋)

情熱的であたたかく、参拝の皆さんへの気遣いをもって、正信偈の冒頭部分を題材にご法話をいただけて、私自身も聞法の喜びを味わわせていただいたことでした。後日お定飯(月忌参り)のときに、「いいお話やったね。午前だけで帰ろうかと思ったけど午後までお参りさせていただいたわ」といった感想をいただけて、嬉しいかぎりです。 


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