善徳寺ひろば
2022(令和4)年版
12月4日 善徳寺報恩講
新型コロナウイルス感染第8波にすでに突入していると報道されるなか、午前・午後と二回の報恩講をお勤めさせていただきました。12月に入る前から感染者数も増加傾向にあり、11月中旬に行った定期役員会でも、なんとか報恩講は行わせていただきたいものの、できるだけ役員の皆さまのご負担とリスクをへらすことを考えていますとお話しさせていただいたのですが、ありがたいことに、報恩講前日の準備および当日はほぼ例年どおりのお荘厳をしていただきました。岐阜県は11月15日に5753人の感染者を数え、12月4日当日も1552人。厳しい状況のなかで、このたびも予想以上にご参拝をいただき、本当に有り難いことでした。行事中、たびたび本堂の換気を行いましたが、12月初旬ということもあって、さほどきびしい寒さでなかったことは幸いでした。
布教は、大阪市正宣寺ご住職の大野孝顕師。先生にはこの二年間、報恩講にご法話をお願いしながら、コロナ禍によってやむなくキャンセルを申し出る失礼を繰り返しました。それにもかかわらずこのたびの当山報恩講を快くお引き受けくださり、本当にうれしいことでした。
「南無阿弥陀仏はね、如来さまがご自身のすべての功徳を六字のなかに込められて、私に与えて下さったものなんです。そして、それをいただいた時に、すみやかに、ごくすみやかに私に充ち満ちて下さる。これが、南無阿弥陀仏なんです。広大無碍の真如がそのまま私に至る。これが南無阿弥陀仏でしょ。南無阿弥陀仏は、そんなことがわからぬ私に届いて下さる。これが浄土のみ教えですよ。私たちは、阿弥陀さまが分かってから、阿弥陀さまにまかせるんじゃないんですよ。お浄土が分かってから,お浄土を願うんじゃないんですよ。なんにもわからん、おろかな私のなかに、南無阿弥陀仏のお念仏は阿弥陀さまの大悲ゆえに私にいたり届いて下さるんです。……(引用者抜粋)」
おかげさまで、ご門徒の皆さまとともに、笑い、うなずき、お念仏もうす豊かな時間を過ごすことができました。どうかまたのご縁をいただきますよう、お願い申し上げます。
それにしても今年の報恩講は方々に目を配る余裕がなかったようで、驚くほどに写真の記録を撮っていなかったことに、後になって気づかされました。なにはともあれ、無事に報恩講をお勤めすることができました。
9月10日 秋の法要
8月の新型コロナウイルス感染第7波の猛威を気にしつつ、なんとか秋の法要をおつとめさせていただくことができました。依然としてお昼のおときは休止で、午前・午後にお参りを分散するなど対策を考えながら、無事に行うことができました。お説教には岐阜県大垣市上石津町から専想寺ご住職山下憲正師においでいただきました。8月23日には岐阜県で5116人の感染者が出るなか、法要そのものの開催もどうしようか思案するなか、山下先生には急遽ご無理を言ってお出でいただきました。当寺には二度目のご縁で、やはりよく通るお声で浄土真宗のみ教えをときおり歌を交えながらお話いただきました。本当にありがとうございました。
このたびも午前・午後の法要とも、予想以上のお参りをいただき、ただただ感謝するばかりでした。「このごろはなかなか外に出ることもなくて。でもこうして知った方のお顔を見れてうれしかったわ」などと笑顔でお話をいただいて、開催してよかったなあとしみじみ感じた次第です。
5月28日 春の法要
今年の1月半ば以降に急増した新型コロナウイルスオミクロン株による感染者の推移を気にしながら、春の法要を実施し、おかげさまでご法座をご門徒の皆様とともに無事におつとめすることが出来ました。ちなみに当日の岐阜県のコロナ感染者数は494人。昨年なら、とても多くの人に集まっていただくようなイベントはできない状況下ですが、3回のワクチン接種が国として進めらた効果はやはりあったのでしょうか、驚くべき感染者数のわりには重症者数なども確かに減っていて、パンデミックの様相も確かに変わってきたといえそうです。新型コロナ感染症が今後とのように推移してゆくのか、インフルエンザのように自己負担のかたちで定期的にワクチン接種が提供されつづけてゆくのか、先行きはわかりませんが、これからは、ともかく細心の注意をはらいながら、お寺としても法座や各種行事を再開してゆきたいと考えております。願わくば、感染したときに服用できる新薬がすこしでもはやく世に出てきてもらいたいものです。
さて、当日は時間を追うごとに天気がよくなり、気温も上がっていったのですが、やや強い風が解放された本堂を吹き抜けて、とてもよい気分でおだやかな時間を過ごさせていただきました。布教使には大垣市浄円寺ご住職の富田祐尊師においでいただき、午前と午後の二回にわたってお世話になりました。お昼のおときはまだ再開できませんが、午前午後とも予想以上にご参拝いただき、ほんとうに久しぶりに本堂が法要で賑わいました。久しぶりにお会いできたあの方、この方。はじめてお出でいただいた方々もあったりと、本当に有り難いことでした。また富田先生には日頃ご無理をお願いするばかりですが、このたびもお忙しいなかご足労いただき、熱のこもった、いつもながら直球で御法義をお話いただき、有り難うございました。
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