善徳寺ひろば
2019(平成31−令和元)年版
12月1〜2日 報恩講
どうやら今年の報恩講は雨を避けられそうにないなあと覚悟していたのですが、主だった雨は1日夜半過ぎから2日午前までで、それ以外はまずまずの気候のもと、穏やかに報恩講をおつとめすることが出来ました。今年はどうも落ち着いて写真の記録も撮るまもなく、例年に増してあちこち駆け回っていたような気がいたします。少し寒くなってきたからと本堂にストーブを用意したのはよかったのですが、冬衣でおつとめする身にはやや暖房が効きすぎたほどでした。ともあれ二日間にわたる法座にはまんべんなく遠近各地からご参拝をいただき、本当に有り難く感じたことでした。皆さんと共にご法話を聴聞できたことがなによりのよろこびでありました。お忙しい中遠路お越しいただいた布教使の加藤真悟先生にはまことにありがとうございました。
行事次第:
11月30日午前 報恩講準備 幕張り、おとき準備、他
12日1日終日 報恩講初日
10時 勤行・布教
12時 お斎
13時半 勤行・御伝抄拝読・布教
18時 勤行・布教
2日午前・午後 報恩講二日目
10時 勤行・布教
12時 お斎
13時半 勤行・布教
ご講師: 大阪教区讃良祖自然寺ご住職 加藤真悟師
婦人会の皆さんには今年もおいしいおときをご用意していただきました。精進料理はお腹の調子も整えてくれます。
「この仏さまがなにを願い、なにを誓い、なにを私に対して思うて下さったのか。私をどのように御覧になってておられるのか。そういうことをお尋ね申し上げて初めて仏さまに遇うたということになるのです。ですから、仏さまの願いと誓いに遇うことが、仏さまに遇うたということになります。お内陣の真ん中のお木像のような姿の方がどっかにおられるわけじゃあないんです。仏さまに遇うということをもう少し違った表現でいうと、これは、仏さまのことばに遇うということなのです。…
私のこの口からお念仏が出てきてくださるということは、そこに至るまでの道があったんです。…この私のお念仏をたどれば、阿弥陀さまの本願力が365日24時間はたらいていた。それがいま私に届いているから私の口から念仏が出るんだ、と、お慶びくださった方が親鸞聖人でありました。そのお念仏がなんで私の口に出るんかというと、『心配やから来たんやがなあ、ほっとくわけにはいかんのよ』ということだからです。他人からの見返りや評価を気にしてあっぷあっぷしている私に、『そのままでええんよ』と、私と一緒におって下さる方。その阿弥陀さまを親鸞聖人、われわれのお同行方はお慶びなされたのでしょう。…(記録者取意)」
加藤先生には、このたびも柔らかいお話ぶりでありながら、根元には法に対する根本的な問いと信頼を備えつつ、有り難いご法話をいただきました。またのご縁を頂けることを楽しみにしております。
9月24〜25日 第42回善徳寺仏教婦人会念仏奉仕団
好天のもと、今年もご本山へ一泊二日の参拝旅行に行ってきました。まだまだ陽ざしは強いものの、ご本山での清掃奉仕にはむしろこのくらいの時期がよいようです。少数精鋭のメンバーで、楽しく京都での二日を過ごすことができました。
二日目午後は京都観光。今回は嵐山あたりをぶらぶら。ひさしぶりにのんびりとしました。
9月14日 秋の法要(当山火災記念永代経、同心会・婦人会物故者追悼法要ならびに同会主催報恩講)
まだまだ暑さの残る9月半ば。布教使に三宮享信師(滋賀県大津市正源寺ご住職)をお招きし、おつとめをいたしました。三宮先生にはご本山での布教師養成のお仕事を終えて、大変お忙しい中においでいただき、まことにありがとうございました。やさしい語り口のうちに御法義をていねいにお説きいただき、最後には心に響くご法話をいただきました。まことにありがとうございました。また婦人会の皆さんには、今回も昼のおときにイタリアン精進の一品を加えていただきました。食べるのに夢中で写真を撮ることも忘れてしまい、もうしわけないことです。
8月1〜7日 「みんなでお経をならいましょう」とお楽しみ会
夏の一番暑い日々に、今年も朝7時から45分ほど、正信偈の練習をいたしました(ただし日曜の4日は除く)。少子高齢が進むなか、参加者の平均年齢も高くなってまいりましたが、それはそれでゆったりとなごやかに45分が進みます。7日夕刻からのお楽しみ会は、もともと正信偈のおさらい会から始まったものですが、条件を問わず、どなたにもおいでいただき、夏の一夜を楽しんでいただくお楽しみ会にしましたから、この日はにぎやかになります。まだ蒸し暑い本堂で正信偈をおつとめをしてから、ゲーム、境内でのパン焼き、夕食(カレー)、花火、ミニ映画上映会と、今年も楽しくすごしました。いつものことながら、お母さん方、婦人会の皆さんにはご協力ありがとうございました。
6月28日 第43回善徳寺仏教婦人会総会・研修会
テーマ 自在の救い――浄土真宗の法要の意味
講師 富田祐尊師(大垣市浄円寺ご住職)
プ ロ グ ラ ム
12:30 受付
13:00 1.開会式
1. 開式のことば(副会長)
2. おつとめ(讃仏偈)
3. 住職あいさつ
4. 仏教婦人会綱領と「拝読・浄土真宗のみ教え」唱和
13:30 2.善徳寺仏教婦人会総会
1. 平成30年度行事報告
2. 同年度会計決算報告
3. 会計監査報告
13:45 ……………休憩………………
13:50 3.研修会
13:50 1. 真宗宗歌
2. 講話 富田祐尊師
3. 恩徳讃
15:10 4.閉会式
1. 閉式のことば
15:20 解散
6月21日に善徳寺婦人会定期役員会、しかる後に28日に総会・研修会を開きました。6月は定期役員会と婦人会の役員会および総会・研修会と連続し、お世話方・婦人会役員の皆さんにもたびたびお寺にご足労いただく月です。28日の研修会には今回も富田先生にご講師をお願いし、法要という身近なところから浄土真宗のみ教えをお話いただきました。まことにありがとうございました。
5月11日 春の法要(花まつりと戦没者記念追悼法要)
快晴のもと、最高気温も29.5度を記録するほどでしたが、風はさわやか。十連休を明けて一息ついた好日におつとめをいたしました。おときスタッフの皆さんにはこのたびも一週間以上前から新たなイタリアン精進のメニューを試作・試食をしていただきました。前日の法要準備の後には、皆さんで楽しく味見会をしたことでした。
丸揚げやカボチャのの煮物といった定番に加え、今年はタケノコの揚げ物、ハッシュドポテトと古代米のバルサミコ酢煮、そして身体にやさしい野菜スープ(レンズ豆、キャベツ、タマネギ、昆布、椎茸、クミン)。わずかなクミンの香りが、どこかお釈迦さまのインドを想わせました。おかげさまでごちそうさまでした。
今年の春の法要には、岩間行則師(岐阜教区揖斐組西本寺様)にご法話をいただきました。
岩間先生にはおそらく20数年ぶりに当寺にお越しいただいたのではないでしょうか。全国各地の別院の御輪番職を歴任されて、本当に久しぶりに岩間先生のご法話を聞かせていただきました。相変わらず楽しいお話ぶりで、堂内が笑いに沸いたことでしたが、またしっかりとみ教えをお話いただき、有り難いことでした。
「……美しくありたいなあと願う。それは、美しくない現実があるからそう願うのでしょう(笑) ね、願いというのは反対方向に働くものなんです。(ご法話を)早く終わってほしいなあと願うのは(笑)、なかなか終わらない現実があるから、早く終わってほしいのでしょう。ねえ。
だから阿弥陀さまの願いもおんなじなんです。あなたを必ず救うよという願いは、わたしたち救われようのない現実があるから、必ず救うと願ってくださる。そやね。箸にも棒にもかからないというわたしたちの現実があるがゆえに、必ず救うという阿弥陀さまの願いが起こされたんやね。ね、わかるでしょ、願いは反対方向に働くというのは……(引用者取意)」
岩間先生にはご多忙の中、有り難いご縁をいただきまことにありがとうございました。
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