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付け足し: アバターとアヴァターラの距離(2004/3/13)

2002/3/13 あちこちに春を感じる季節になってきました。
 
朝晩はまだ寒く感じますが、晴れの日の日中になると穏やかな風が吹くようになりました。岐阜はこのところ、最高気温が17度近くになるようになりました。毎年思うことですが、日々暖かくなって春らしさを増してくるいまの季節が、一年の中で一番心躍る頃かもしれません。しかし同時に花粉の舞う季節でもありますね。月参りのときにも、いまの季節は花粉症に悩まされて憂鬱です、などという言葉を、ほぼ毎日一度ならずうかがいます。自分は大丈夫、と思っていましたが、快晴の日など、風邪気もないのに鼻水が出たりくしゃみを数回することがあったりして...

 それでも、暖かくなって外にいることが快適になってくると、やはり屋外に出てみたくなります。屋外に出ると、街のあちこちに花をつけた木や草を見つけたり、鳥のさえずりが聞こえたり。この季節はなぜか身近な動植物にも眼が行きますね。

 ところが、これはきれいな花だな、これはきれいな鳥だな、と思ってみても、いっこうに私には草木の名前や鳥の名前がわかりません。沈丁花や白木蓮など、毎年この季節になって花を咲かせるようになると、ああきれいだな、とは思うものの、恥ずかしながらどんな名前の花だったか、間違えたり忘れてしまうことがしばしば。家人に花の名前を聞いてばかにされるのも、これまた毎年のことです。そのたびごとに少しは自分の無知を恥ずかしくも思うのですが (^^;

 先日も、羽が黒くて腹が茶褐色の、すずめほどの鳥(ぼけた写真ですみません)を見つけ、きれいな鳥がいるものだなあとは思ったものの、どんな鳥なのかわかりません。子供用の鳥類図鑑を見ても、どうもよくわからない。そう思っていて、インターネットでちょっと調べてみたところ、ただちに「Yachoo! オンライン野鳥図鑑」という、ホームページに出会いました。Yahooにひっかけたネーミングだろうと思われるホームページタイトルですが、たしかに内容豊富で、日頃バードウォッチングというものには縁のない者にも、大いに楽しませていただきました(私の見た鳥はどうもヤマガラだったようです)。このホームページも個人によって運営・維持されているようですが、その活力にはまったく感心させられました。

 あわただしく過ぎる毎日ですが、せいぜいいまの季節を楽しみたいものですね。

 追記:植物を検索するホームページもこの際にと思ってすこしだけ調べてみようとしたところ、こちらはさすがにたくさんあり、かえってどのホームページがよいのか、判断に困るほどでした。私のブラウザーの「お気に入り」には、「植物園へようこそ!Botanical Garden」のページが新たに加わりました。


2002/1/25 一月ももう下旬のなかば、早いものです。
 
今年はなぜか一月からあわただしく、休日もないのはさびしいばかりです。そんななか、時間の合間にデジカメ(サンヨー製、単焦点、150万画素)で家の内外を撮るのがほんの気晴らしとなっています。撮った写真は日にち毎にフォルダを設けてその中にぶち込んでしまいます。トップページなどに載せる写真は、気の向いた日に何枚かまとめて撮ったもののなかから適当に選んで、とっかえひっかえ貼り付けたものです。

 そんなとき、撮りためた写真を一覧表示させるのに、これまではPainto Shop Proのサムネイル表示機能を使っていたのですが、少々重く、使いづらい。そう思ってフリーの画像表示ソフトを二つほど試してみました。Linar(s.masさん作)と、Vix(K_Okadaさん作)というものです。いずれもエクスプローラーのように左にはフォルダーのツリーを表示、右側には指定フォルダー内の写真のサムネイル(縮小画像)を表示させるもので、さらにサムネイルをダブルクリックすると拡大画像が見られ、拡大画像を次々にスライド表示することもできます。いずれもフリーソフトでありながら非常に良くできていて、また安定していて、感心してしまいました。あくまで個人的な印象ですが、サムネイル画像の大きさを自由に設定できる点、サムネイル表示がより速い(ように思われる)点、またディスプレイの大きさに合わせて拡大画像を伸縮してくれる点などにおいて、Linarの方が好みに合いました(動作設定のオプションは、サムネイルの項は全部チェック、画像表示の項は全部チェックをしないようにして使っています。オプション設定後、一度Linarを終了させてあらためて起動させると、オプション設定が確実に反映されます)。今更何を言っているのか、とお思いの方もおられるかもしれませんが、撮りためた写真を次々にディスプレイ上にスライド表示してくれるのは、思っていた以上に便利で楽しいものですね。

 フリーソフトということでは、コンピュータ上で作成したWebデータをサーバに送り込むために用いるFTPソフトも、ここ一年ほど前から、FFFTP(曽田純さん作)を使わせていただいています。手元のコンピュータのデータとサーバ上のデータを自動的に同期させるミラーリング機能も備えていて、FTPソフトはこれ一本で充分、というほどの信頼を寄せています。

 また、変わったところでは、SpotRiver(河川水位情報、FEEL-GOODさん製)というフリーソフトを、最近インストールさせていただきました。国土交通省管理の川の防災情報というサイトが提供する一級河川の水位を、最小10分単位で知らせてくれるものです。インターネットに常時接続できる環境であれば、タスクトレイに常駐させ、任意の河川の観測点が危険水位などになったときに知らせる、といった使い方が出来るようです。

 このような有益なソフトや情報を無償で提供してもらえる方々のホームページなどを拝見したり、実際にそのソフトや情報を利用させてもらうと、インターネットの良い面にふれた思いがして、うれしくなりますね。

 寒い日が続きます。風邪には気をつけたいものですね。


2001/12/14 いよいよ本格的な冬の到来を感じさせる今日この頃です。
 相変わらず気の滅入るニュースの多い中、新聞社各社のWebに『維摩経』の梵語原典が発見されたという速報が流されているのをつい先程知って、少なからず興奮して、久々の雑記帳を書いています。
 『維摩経』は大乗経典を代表するものの一つでありながら、これまでその梵語原典は知られず、漢訳とチベット語訳からしかその内容を知ることができませんでした。それがこのたび、大正大学の調査により、チベットのポタラ宮に8世紀頃のものと見られる梵文写本が保存されていることが明らかにされたというのです。速報記事は朝日新聞、毎日新聞、あるいは産経新聞のホームページにあり、朝日新聞HPの写真を見る限りでは、紹介記事のとおり写本の保存状態はきわめて良く、文字も鮮明に読みとれるようです。また毎日新聞のHPには、『維摩経』をチベット訳から和訳された長尾雅人先生による、「大変貴重な発見で、今見つかったことの驚きと喜びは簡単に言い表せない。広く研究できるよう、一日も早く出版してほしい」とのコメントが載せられています。おそらく明日の朝刊には記事が掲載され、広く一般に知られることとなると思いますが、ともかく仏教関連のものとしては特記すべき大ニュースに違いありません。

このページにも記してあるように、本ホームページの「無盡燈」というタイトルも、同経典に説かれる逸話の一つに由来します。「無盡燈」という漢訳語の原語がいかなるものだったのか、これも遠からず判明することになりそうです。


2001/9/22 9月11日に起こった米国同時多発テロ事件には大変なショックを受けました。

1995年に起きた阪神淡路大震災の時も現場の惨状に言葉を失い、心身ともに萎える思いがしましたが、今回も同様の思いです。また今度の事件は人間の暴力によって引き起こされたものである分、さらに暗澹たる思いがします。突然の暴力によって生命をたたれた方々の無念さや犠牲者の身内の方々のご心痛を思うと、どんなおくやみの言葉も申し上げようがありません。

このテロ事件がさらなる報復合戦の地獄へとつながることを、憂慮せざるをえません。また、どんな理由であれ、宗教の名の下に人々の怒りが増したり、またその怒りが集結するようなことは決してあってはならないと思うばかりです。


2001/9/1 酷暑もようやく終わろうとしているのでしょうか、

日中はまだまだ陽ざしがきびしいながら、日が沈むと秋の気配を感じる季節になってきました。今朝の岐阜地方の最低気温は19.8度と、20度を下回りました。酷暑の夏を、みなさんはいかが過ごされたでしょうか。個人的には、暑さにひたすら耐えてどうにか九月にたどりついた、という感じがします。八月は暑さの中を走り回るだけで終わってしまいました。

 今年春に起こったアフガニスタンはバーミヤンにおける仏像破壊はなお記憶に新しいところですが、数年前、そのバーミヤン渓谷から最古級の仏教写本が出土したとのことです。写本は隠密裡に国外に持ち出され、やがてイギリスのオークションに上り、ノルウェーのスコイエンという善良な収集家に引き取られたということです。写本の中には紀元2世紀頃のものと推定される梵文大乗経典の断片など、仏教研究にとって第一級の史料となるものが含まれているようです。現存する梵文仏教写本の多くはネパールかチベットに伝わったもので、それらは古くとも10世紀以降のものとされますから、この写本の価値の大きさが窺われます。さいわい、この貴重な古写本は写真公刊されつつあるとのことです。
 そのスコイエン氏のコレクションの一部がインターネット上にThe Schøyen Collectionとして公開されていることを知りました。覗いてみると、すごいすごい。古今東西の写本・稀書のたぐいその他が集められていて、もちろんほとんど内容はわかりませんが、ともかく興味を引きます。特別コレクション(Special Collections)のページには死海写本やパピルスなどなどのコレクションが整理分類されており、先のバーミヤン出土の仏教梵文写本は仏教(Buddhism)の項目の中に、「仏教版死海写本(THE DEAD SEA SCROLLS OF BUDDHISM)」の名で一部紹介されています。1900年も前の仏教徒の書いた文字が残っていること、そしてその写真をインターネット上で誰もが簡単に見られるというだけでも、なんだかすごいことのように思います。また、同じ仏教の項目には、敦煌出土のチベット訳大乗経典(浄土教関連)写本なども見られます。たまにはこういう長い長い時間を感じられるものにちょっと触れることも、よいかもしれませんね。

九月中はまだまだ暑く、また夏バテの出る時期です。どなたもご自愛下さい。 
 


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