Sanskrit Texts
無量寿経・阿弥陀経の梵語原典テキスト
本ページから、次の梵語(サンスクリット語)電子テキストを御覧いただいたり、ダウンロードすることができます。
無量寿経・阿弥陀経梵語テキストに関する凡例:
以下のファイルは、サンスクリット語原典をローマ字転写したものです。
サンスクリット語をローマ字転写する場合、通常のアルファベット(ASCIIコード)にない14の特殊文字が使用されます。この特殊な文字をどう扱うかについて、ここではつぎの二つの方法を用いています。
第一は、14の特殊文字を特定のアルファベットの大文字で代用する方法で、これはtxt形式のファイルで保存してあります。その対応は次表のとおりです。
この方法はテキストをASCIIコードで扱えるため、コンピュータの機種やソフトウェアを選ばない、GREPなどの検索が容易にできるといった利点がある反面、コンピュータ画面上でも印刷上でも上の転写例のように、特殊文字が代用の大文字でしか表現されないという欠点があります。
ところでこれら14の特殊文字は、Unicode(UTF-8)という文字体系ではすべて正式の文字として網羅され、外字として扱う必要がなくなりました。このUnicode(UTF-8)形式でテキストを提供するのが、第二の方法です。特殊文字のUnicodeにおけるそれぞれのコード番号は次表の通りです。
Unicode(UTF-8)の形式で保存したものは、それに対応したソフトウェアとフォントを用いることによって、画面表示、印刷ともに特殊文字を正しく表示することができます。ただしUnicode(UTF-8)に対応したソフトウェアおよびフォントは、現在のところ少数に限られています。マイクロソフト社のWord2000や同Office2000はUnicode(UTF-8)に対応し、またこれらのソフトウェアにはArial Unicode MSというUnicode(UTF-8)のフォントセットが添付されています(Office2000の場合、CD-ROMを挿入、セットアップ画面から「機能の追加/削除」を選択、Officeツールの中からインターナショナルサポートを開き、ユニバーサルフォントをインストールするようにします)。ただしWord2000については、特殊文字の後ろに不要な空間ができてしまう不備があり、ローマ字転写されたサンスクリット文を表記・利用する用途に関しては、残念ながら実用的ではありません。ともあれ、この方法を用いたテキストファイルに関しては、使用ソフトウェアをWord2000と想定して、doc形式で提供しました。
各テキストについては、底本のページ数を明記することはもちろん、行数についても底本に一致するように配慮してあります。ただし単語が2行にまたがるような場合は、検索の便を考慮して、後の行の冒頭の数文字を前の行の後ろにまわすことによって単語の切れ目で改行されるよう、できる限り修正を加えています。
以下のテキストは個人で利用される限り自由にダウンロードすることができます。商用目的でのダウンロード、ご利用はできません。また、このようなE-textを集中的に維持・管理するようなしかるべきサイトが確立されるまでは、テキストの誤記訂正等を統一するためにダウンロードは本ページからのみとさせていただきます。他サイトへの無断転載はご遠慮ください。
WWWブラウザーによる梵語テキストの表示と印刷についての追記の追記−ユニコードテキスト閲覧の簡易化について(2003/04/05):
先に(2001/04/15)公開した、Unicode(UTF-8)を用いた無量寿経・阿弥陀経の梵語テキスト「UTF-8
HTML Text])に少し手を加え、WWWブラウザー上でより簡単にこれらを表示できるようにしました。といっても、改定の内容は、これらのHTMファイルにArial
Unicode MSのフォント使用の指定文を加えただけです
^^); しかしこれによって、Arial Unicode MSのフォントを既にインストールしているコンピュータであれば、ただちに梵文がWWWブラウザー上に正しく表示されるようになりました。
ご不審な点やテキストの誤入力などがありましたら、ご一報下さい。
■無量寿経梵語テキスト
The Sanskrit Text of the Larger Sukhavativyuha
公刊本:
SUKHAVATI-VYUHA, Description of Sukhavati, The Land of Bliss. Ed. by F.Max Muller and Bunyiu Nanjio(南条文雄), 1883, Oxford, pp.1-78.
梵和対訳阿弥陀経(ed. by F.Max Muller and Bunyiu Nanjio; annotated by Unrai Wogihara), 『浄土宗全書23』山喜房仏書林,1972, pp.4-191.
SUKHAVATIVYUHA, ed. par Atsuuji ASHIKAGA(足利惇氏), HOZOKAN(法蔵館), 1965.
3.足利本 拡大写真 |
このなかで、1は世界で初めてサンスクリット本の無量寿経を校訂・刊行したものです。このマックスミュラー・南条文雄両博士校訂の刊本を復刻し、さらに荻原雲来による和訳とテキストについての注記・訂正を加えたものが2の『浄土宗全書』に収められたものです(1.2の外観については以下の阿弥陀経梵語テキストの写真を参考にしてください)。
これに対して3の足利惇氏博士の校訂本は、既知の諸写本に加えて、資料的に最も価値のある写本とみなされている榊本も参照されている点に特徴があります。したがって、ここでは3の足利校訂本を梵文無量寿経電子テキストの底本として使用しています。
→なお、ネパールに伝来された無量寿経梵文写本の写真が、龍谷大学のこちらのページで公開されています。お経の手書き写本というものを、ちょっと御覧になってみませんか。
電子テキスト(e-text)ファイル(based on Ashikaga edition):
■L_Sukh.txt(85.2KB) 2000/8/20
■L_Sukh.doc(256.5KB) 2000/9/8
■UTF-8 HTML Text(172KB) 2001/04/15 (Last modified 2003/04/05)
改訂記録:
2003/04/05 UTF-8 HTML Textのブラウザー上での表示を簡便にする。
■阿弥陀経梵語テキスト
The Sanskrit Text of the Smaller Sukhavativyuha
底本:
SUKHAVATI-VYUHA, Description of Sukhavati, The Land of Bliss. Ed. by F.Max Muller and Bunyiu Nanjio(南条文雄), 1883, Oxford, pp.92-100. (abbr. Oxford or O.)
梵和対訳阿弥陀経(ed. by F.Max Muller and Bunyiu Nanjio; annotated by Unrai Wogihara), 『浄土宗全書23』山喜房仏書林,1972, pp.193-212. (abbr. Jodoshu or J.)
2は1のマックス・ミュラー、南条校訂本を復刻し、それに荻原雲来博士による和訳とテキスト上の注記を加えたものです。したがって両者の梵文テキストはまったく同一のもので、ともにデーヴァナーガリー書体の活字で印刷されています。以下のローマ字に転写したテキストファイルでは1をOxfordもしくはO.、2をJodoshuもしくはJ.と略称し、それぞれのページ数を示しています。
電子テキスト(e-text)ファイル:
■S_Sukh.txt(12.2KB) 2000/05/15 (Last modified 2003/09/15)
■S_Sukh.doc(51.5KB) 2000/05/15 (Last modified 20030/09/15)
■UTF-8 HTML Text(26.6KB) 2001/04/15 (Last modified 2003/09/15)
改訂記録:
・2003/04/05 UTF-8 HTML Textのブラウザー上での表示を簡便にする。
・2003/05/04 阿弥陀経全テキストファイルに関して、以下の二箇所のタイプミスを訂正(山口県有國様御指摘)。
O.98:J.206, l.8 & l.15 nama → nAma・2003/05/11 阿弥陀経全テキストファイルに関して、以下のタイプミスを訂正(同上)。
O.94:J.198,l.17 kraiMcA → krauMcA・2003/07/04 同上(同上)。
O.94;J.198.l.5 citrAni → citrANi・2003/8/17 同上(同上)。
O.96;J.202.l.18 krtvA → kRtvA・2003/09/15 同上(同上)。
O.100;J.210.l.13 bhAsitam→bhASitam
■漢梵対照真宗聖教選集(漢梵対照讃仏偈・重誓偈・阿弥陀経)
凡例:
讃仏偈、重誓偈、阿弥陀経の漢訳と梵文(サンスクリット文)とを左右対照に閲覧できるようにしたものに、表紙・目次と付録を付けたのが、以下の諸ファイルです。
それぞれの漢訳は、読誦用として一般に用いられる漢訳の流布本をそのまま掲載しました。讃仏偈・重誓偈の漢訳は、康僧鎧訳〔実際は仏陀跋陀羅と宝雲の共訳と推定される(421年訳出)〕『無量寿経』から抜き出したものであり、また、阿弥陀経は鳩摩羅什訳(402年訳出)のものです。
讃仏偈・重誓偈の梵文は、上記無量寿経足利校訂本から抜き出したもの(pp.7-8,pp.21-23)ですが、藤田宏達訳『梵文和訳無量寿経・阿弥陀経』、法蔵館、1975年刊に指示された訂正を採用させていただきました。ただし、複合語(コンパウンド)中の単語と単語の間に、当方が恣意的にハイフンを入れました。あしからずご了承ください。
阿弥陀経の梵文は、上記マックス・ミュラー、南条校訂本を底本とした藤田宏達博士による修正テキスト(藤田宏達『阿弥陀経講究』東本願寺出版、2001年刊所収)におおむねしたがったものを掲載いたしました。
各漢訳部分については、有國智光様(浄土真宗本願寺派長久寺ご住職)が作成された「真宗聖典楷書」フォントを使用させていただきました。フォントの使用を快諾いただいた有國様には記して感謝申し上げます。
ファイルはpdf形式で保存してあります。「アドビ・リーダー(Adobe Reader)」をインストールされていない方は、同ソフトをインストール(無料)の上、ご利用下さい。B5版用紙に印刷、袋とじにてのご利用を想定しています。
なお、讃仏偈・重誓偈に関しては、梵文からの和訳をつけた版も作成してみました。ご希望の方はこちらへどうぞ。
■1_表紙及目次(ChSkt_1.pdf: 70.5KB) 2003/11/5(Last modified 2003/11/20)
■2_讃仏偈(ChSkt_2.pdf: 142KB) 2003/11/5(Last modified 2003/11/20)
■3_重誓偈(ChSkt_3.pdf: 127KB) 2003/11/5(Last modified 2003/11/20)
■4_阿 彌 陀 経(ChSkt_4.pdf: 250KB) 2005/11/5(Last modified 2004/04/30) NEW
■5_付録(ChSkt_5.pdf: 93.8KB) 2003/11/5(Last modified 2003/11/20)
Example: 讃仏偈(ChSkt_2.pdf)見開きイメージ
改訂記録:・2004/04/30 阿彌陀経(ChSkt_4)に関し、2箇所のタイプミス修正、および表記を藤田宏達博士ローマ字本にしたがって統一。(山口県有國様御指摘)
p.33 l.16 samaMtAc → samantAc
p.33 l.17 ratnAnAM → ratnAnAm
p.33 l.19 samaMtAd → samantAd
p.35 l.10 citrAni → citrANi
p.35 l.14 tadbuddhakSetraM → -kSetram
p.39 l.12 catAlapaGktInAM → ca tAlapaGktInAM
p.39 l.19 tadbuddhakSetraM → -kSetram
p.41 l.15 arhatAM → arhatAm
p.43 l.09 kartavyaM → kartavyam
p.45 l.14 CAriputra aham → CAriputrAham
Data input by Yoshimichi Fujita,
Mujintou-Zentokuji.
Mail to zentokuji@hotmail.com